AGA治療で副作用が心配なときの相談先 救済制度と各社の返金保証
副作用が心配なときの相談先は、まず薬を処方した医師です。入院が必要な程度の健康被害が出た場合は、PMDA(医薬品医療機器総合機構)の医薬品副作用被害救済制度があります。各社の「全額返金保証」は、薬代を返す契約上の制度で、健康被害の補償とは別のものです。
この記事は、相談先と制度の事実だけを書きます。症状が副作用かどうか、薬を続けるかやめるかは、医師に相談してください。当サイトは判断を示しません。
相談先の一覧
次の表は、相談先ごとに、何を相談できるかと根拠を並べたものです。
| 相談先 | 相談できること | 根拠・出典 |
|---|---|---|
| 処方した医療機関の医師 | 体調の変化、薬を続けるかどうか、薬の変更 | 各社の公式サイト(再診、問い合わせ窓口) |
| 対面の医療機関 | オンラインでの診察が適切でないと医師が判断した場合の診察 | 厚生労働省の指針(対面診療への切替) |
| PMDA 医薬品副作用被害救済制度 | 入院が必要な程度の副作用による健康被害への給付の請求 | PMDAのQ&A |
| 消費生活センター(188) | 契約、解約、返金のトラブル | 国民生活センターの注意喚起 |
処方元の医師に相談する
体調の変化が気になるときの相談先は、薬を処方した医師です。レバクリは、再診の予約をマイページから行うと案内しています。DMMオンラインクリニックには問い合わせフォームがあります。
薬の種類や量を変える場合は、あらためて診察が必要になります。クリニックフォアは、薬の変更や用量の増量には再度医師の診察が必要としています。レバクリも、プランの変更には受診が必要としています。
国民生活センターは、2026年6月23日の注意喚起で「オンライン診療を受診するときは、処方薬も含めて医師からしっかり説明を受けましょう」と助言しています。診察のときに、副作用が出た場合の連絡方法を聞いておけます。
対面診療につながる場合
厚生労働省の「オンライン診療の適切な実施に関する指針」(令和8年4月改訂)は、「オンライン診療を行うことが適切でないと判断した場合はオンライン診療を中止し、速やかに適切な対面診療につなげること」としています。診療計画として、急病・急変時の対応方針を患者に示すことも求めています。
各社の対面診療の扱いは分かれています(2026年10月7日に公式サイトで確認)。
- クリニックフォア:対面の院がある
- AGAスマクリ:対面での診療はできない。処方できない場合は、対面診療や近隣の医療機関の受診を案内すると記載
- eLife:医師の判断により対面受診を促す場合があると記載
- レバクリ、Oops HAIR:対面診療の有無は公式サイトで確認できませんでした
来院できるクリニックは来院もできるAGAクリニック8院に並べています。
医薬品副作用被害救済制度の対象
救済制度は、PMDAが運営する公的な制度です。PMDAのQ&Aは、対象を次のように説明しています。
- 対象になる健康被害:「医薬品等を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による疾病(入院を必要とする程度のもの)」、障害、死亡
- 対象になる医薬品:「厚生労働大臣の許可を受けた医薬品及び再生医療等製品であって、病院・診療所で投薬された医薬品等、薬局などで購入した医薬品のいずれでも救済の対象となります」
請求の手続きや窓口は、PMDAのページで確認できます。
救済制度の対象にならない場合
PMDAのQ&A(Q7)は、対象にならない場合として次を挙げています。
- 予防接種法に基づく予防接種による健康被害
- 製造販売業者などの損害賠償責任が明らかな場合
- 救命のため、やむを得ず通常の使用量を超えて使った場合
- 対象除外医薬品による場合
- 入院を要する程度でない場合、請求の期限を過ぎた場合
- 「医薬品等の使用目的・方法が適正であったとは認められない場合」
これとは別に、国内で承認されていない薬は対象外です。厚生労働省は、個人輸入した薬による健康被害が救済制度の対象外であることを示しています。クリニックが処方する国内未承認の薬についても、医療広告の事例解説書は「医薬品副作用被害救済制度の対象外である旨」の記載を求めています。AGAスキンクリニックは、国内未承認の薬についてこの旨を公式サイトに表示しています。
処方される薬が国内承認薬かどうかは、救済制度の対象かどうかに関わります。各社の表示は国内承認薬と海外製の違いにまとめています。
各社の返金保証の位置づけ
「全額返金保証」は、各社が独自に設けている制度です。返ってくるのは薬代などの治療費で、健康被害に対する補償ではありません。条件は2つの型に分かれます。
次の表は、副作用や体に合わないことを条件にしている3社を、五十音順に並べたものです(2026年10月7日に公式サイトで確認)。
| サービス | 条件の要点 | 返金の範囲 |
|---|---|---|
| クリニックフォア | 診察後、患者と医師の双方が「薬が体に合わない」と判断/定期配送を選択/同院で初めてのAGA治療/初回診療前に頭皮写真を送付/初回決済日から19日以内に問い合わせて解約/1人1回限り | 初回決済時の薬代。配送料などは対象外 |
| DMMオンラインクリニック | 定期便の1ヶ月ごとで決済/初診日から2年以内の健康診断の結果を提示できる/初診日から20日以内に申請/再診で患者と医師の双方が副作用により継続すべきでないと判断/7日以内に薬をすべて返送(返送費用は患者負担)/申請は1回限り | 初回決済時の薬の料金と配送料 |
| レバクリ | レバクリで男性AGAの契約が初めて/定期配送(1・3・6・12・24ヶ月のいずれか)を決済/定期配送の初回決済日から16日以内に申請フォームから申請/申請後4日以内の診察で患者と医師の双方が副作用により継続すべきでないと判断/再診から7日以内に手元の薬をすべて返送(返送費用は本人負担)/申請は1人1回限り | 初回決済時に支払った男性AGAの薬の料金のみ |
クリニックフォアは、医師が「初期脱毛」と判断した場合は対象外としています。レバクリは、医師から見て症状が初期脱毛、多毛症、肝機能障害、男性機能低下、または外用薬に起因する症状と判断される場合を対象外としています。
もう1つの型は、一定期間続けたうえで「効果がない」と院が判断した場合を条件にするものです。Dr.AGAクリニック、湘南AGAクリニック、ゴリラクリニック、AGAスキンクリニックが、この型の制度を公式サイトに載せています。Dr.AGAクリニックと湘南AGAクリニックは、採血データなどで薬が使えなくなった場合を対象外としています。条件になっているのは効果についての院の判断で、副作用を条件にした制度とは別のものです。
Oops HAIR、eLife、AGAスマクリ、イースト駅前クリニック、AGAヘアクリニック、銀座総合美容クリニック、ヘアテクトは、返金保証の記載を公式サイトで確認できませんでした。条件の全体はAGAの全額返金保証で横に並べています。
定期配送を止めたいとき
薬を続けるかどうかは医師に相談してください。そのうえで定期配送を止める場合は、各社の締切までに手続きが要ります。次の3社は、支払いが済んだ分や締切を過ぎた分はキャンセルできないとしています。
- レバクリ:次回発送予定日の前日まで、マイページから
- クリニックフォア:発送予定日の前日まで、マイページから
- DMMオンラインクリニック:出荷予定日の2営業日前まで、マイページから
各社の締切と手段はAGA定期便の解約にまとめています。
診察の前に用意しておけるもの
指針の患者向けチェックリストは、使用中の医薬品を正確に申告することを挙げています。診察の前に、次のものを手元に置いておけます。
- 今使っている薬の名前が分かるもの
- 持病や過去にかかった病気の記録
- 健康診断の結果(提出を求める院がある)
- 聞きたいことのメモ(副作用が出たときの連絡先、対面診療の案内の有無など)
よくある質問
Q. 副作用かもしれないとき、まず誰に相談しますか
薬を処方した医師です。症状が副作用かどうか、薬を続けるかどうかを、当サイトは判断しません。
Q. 救済制度はどんな場合が対象ですか
PMDAは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず発生した副作用による疾病(入院を必要とする程度のもの)、障害、死亡を対象としています。
Q. 海外製の薬でも救済制度は使えますか
国内で承認されていない薬は、救済制度の対象外です。処方される薬が国内承認薬かどうかは、公式サイトと診察で確認できます。
Q. 返金保証があれば、副作用が出たときも補償されますか
返金保証で返ってくるのは、条件を満たした場合の薬代などです。健康被害への補償ではありません。条件と期限は社ごとに違います。
Q. 自己判断で薬をやめてもよいですか
当サイトは答えられません。医師に相談してください。
この記事の要点
- 副作用が心配なときの相談先は、薬を処方した医師
- 入院が必要な程度の健康被害には、PMDAの医薬品副作用被害救済制度がある。国内未承認の薬は対象外
- 各社の返金保証は薬代などを返す制度で、健康被害の補償ではない
- 返金保証は、副作用を条件にする型と、効果がないと院が判断した場合を条件にする型がある
- 薬を続けるかどうかは医師に相談する