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AGAのオンライン診療でできないことと注意点 指針と注意喚起から

AGA公式サイトの確認日:

オンライン診療は、画面越しに得られる情報で医師が診察します。厚生労働省の指針は、オンライン診療が適切でないと医師が判断したら対面診療につなげることを求めています。国民生活センターは、処方薬の定期購入をめぐるトラブルについて、2023年12月と2026年6月に注意喚起を出しています。

この記事は、公的資料に書かれている制約と注意点を並べたものです。個別のサービスが指針に合っているかどうかを、当サイトは評価しません。

公的資料に書かれている制約の一覧

次の表は、オンライン診療の制約と注意点を、公的資料の記載と出典で並べたものです。

論点 公的資料の記載 出典
対面への切替 「オンライン診療を行うことが適切でないと判断した場合はオンライン診療を中止し、速やかに適切な対面診療につなげること」 指針 Ⅴ1(1)
対面との組み合わせ オンライン診療だけで治療が完結するかは個別の判断。対面との組み合わせが基本(要旨) 指針Q&A Q9
初診 原則として「かかりつけの医師」が行う。医師が必要な医学的情報を把握でき、可能と判断した場合も実施できる 指針 Ⅴ1(2)
処方の日数 基礎疾患などの情報が把握できていない患者には、8日分以上の処方ができない(上限7日間) 指針 Ⅴ1(5)、Q&A Q23
チャットだけの診療 「オンライン診療は、文字、写真及び録画動画のみのやりとりで完結してはならない」 指針 Ⅴ1(6)
患者の協力 情報が限られるため、患者が診察に積極的に協力する必要がある旨を、診療計画で示す 指針 Ⅴ1(3)
定期購入の契約 「契約内容や解約条件等についてよく確認しましょう」 国民生活センター(2026年6月23日)

指針とQ&Aの取得した範囲には、AGAの薬を名指しした記載はありませんでした。上の表は、オンライン診療全般についての記載です。

画面越しでは得られる情報が限られる

指針は、診療計画として患者に示す事項の中に、「情報が限られるため患者が診察に積極的に協力する必要がある旨」を挙げています。

日本皮膚科学会のガイドラインは、男性型脱毛症の診断を問診と視診で行い、拡大鏡やダーモスコピー(皮膚を拡大して見る器具)が助けになるとしています。来院できるクリニックの中には、マイクロスコープで頭皮を見る検査を案内している院があります。Dr.AGAクリニックは、初診からオンラインで受けられるとしたうえで、初回はマイクロスコープ検査、血圧検査、血液検査を受けることが望ましく、可能なら来院を勧めると書いています。

対面とオンラインでできることの違いは対面とオンラインの違いにまとめています。

血液検査は院によって扱いが違う

オンライン診療では、その場で採血ができません。各社の対応は分かれています(2026年10月7日に公式サイトで確認)。

次の表は、オンライン診療での血液検査の扱いを、公式サイトの記載で並べたものです。

院・サービス オンライン診療での血液検査の扱い
AGAスマクリ 健康診断などの検査結果の提出について記載。検査費用は受診する医療機関での本人負担。全員に必須かは公式ページでは確定できませんでした
AGAヘアクリニック 採血キットの一般検査が5,000円。健康診断の結果などで代用できる。税込表記は未確認
クリニックフォア 自宅で受けられる血液検査キットを用意しているとの記載。価格や必須かどうかは確認できませんでした
ゴリラクリニック 必要なときに採血キットを同梱。費用の記載なし
湘南AGAクリニック 初回の採血は必須。採血キットの費用は3,870円。税込表記は未確認
Dr.AGAクリニック 来院時の血圧検査・血液検査は無料。オンライン診療だけの場合は受けられない旨の記載
レバクリ、Oops HAIR、eLife 血液検査についての記載は公式サイトで確認できませんでした

各院の一覧はAGA治療の血液検査にあります。

初診と処方の日数のルール

指針は、初診からのオンライン診療を、原則として「かかりつけの医師」が行うとしています。それ以外でも、既往歴、服薬歴、アレルギー歴などの医学的情報を医師が把握でき、可能と判断した場合は実施できます。情報が足りない場合は、「診療前相談」を行います。

基礎疾患などの情報が把握できていない患者に対しては、8日分以上の処方ができません。指針Q&A(Q23)は、処方日数の上限を7日間としています。Q&A(Q21)は、初診も再診もオンラインだけの患者への処方は、初診と同等に扱うのが妥当としています。

問診で既往歴や服用中の薬を正確に伝えること、健康診断の結果などを出せるようにしておくことは、医師が情報を把握するための材料になります。初診のルールは初診からオンラインで受けられる条件に書いています。

チャットだけで終わる診療は認められていない

指針は、「オンライン診療は、文字、写真及び録画動画のみのやりとりで完結してはならない」としています。指針Q&A(Q24)も、「チャットなどのみによる診療は認められません」と書いています。チャット機能は補助的に使えますが、伝える事項や範囲をあらかじめ決めておくこととされています。

厚生労働省の患者向けチェックリストにも、「文字、写真及び録画動画のみのやりとりは認められていません」という項目があります。申し込む前に、診察がビデオ通話などリアルタイムで行われるかを、公式サイトで確認できます。

定期購入の契約でトラブルが報告されている

国民生活センターは、2026年6月23日に「ニキビ、AGA治療や痩身目的等のオンライン診療のトラブルにご注意」を発表しました。副題は「処方薬の定期購入にかかるトラブルが目立ちます」です。

AGAの事例として、次の相談が載っています(2025年6月受付、40歳代男性)。

  • 1年前にスマートフォンでAGAのオンライン診療を受けた
  • 1年分の治療薬の処方をサイトの画面上で選び、代金約7万円をクレジットカードで支払った
  • 申し込んだ覚えのない定期購入になっており、1年分が届いた

2023年12月20日の発表では、問題点として「消費者側からみると定期購入と同様の仕組みだが、特定商取引法に基づく取消しや解約が難しい場合がある」「運営事業者と医師の責任の所在がわかりにくい」などが挙げられています。

この発表は、特定の事業者を名指ししたものではありません。内容はオンライン診療の定期購入トラブルに詳しく書いています。

決済後・処方後のキャンセルの扱い

各社の公式サイトには、決済後や処方後のキャンセルについての記載があります(2026年10月7日に公式サイトで確認)。

  • レバクリ:「決済完了後または商品発送手続き開始後の返品・交換・キャンセルはお受けしておりません」
  • クリニックフォア:「医師の診察後や処方せんを発行したあとでのキャンセルは、行うことができません」
  • DMMオンラインクリニック:「処方された医薬品の返金・交換には対応いたしかねます」
  • eLife:処方確定後の返品・交換・キャンセルは不可。破損・誤配送は到着後7日以内の連絡で交換

まとめて前払いするプランは、申し込む前に総額と解約の条件を確認する項目です。各社の条件は定期便の縛りに並べています。

国内で承認されていない薬が含まれる場合がある

オンライン診療の料金表には、「海外製」「未承認薬」と表示された薬があります。国内で承認されていない薬は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。学会ガイドラインは、ミノキシジルの内服を推奨度D(行うべきではない)としています。

これはオンライン診療に限った話ではなく、来院のクリニックでも同じです。各社の表示は国内承認薬と海外製の違いにまとめています。

申し込む前に確認できる項目

厚生労働省の患者向けチェックリストと、国民生活センターの助言から、確認できる項目を並べます。

  1. 診察がリアルタイムのやりとりで行われるか(文字や写真だけで終わらないか)
  2. 医師の判断で対面診療に変わる場合があることの説明があるか
  3. 使っている薬を正確に申告できる準備があるか
  4. 処方される薬の説明を医師から受けたか
  5. 契約が1回分か定期購入か、総額はいくらか、解約の条件と締切はどうなっているか

よくある質問

Q. オンライン診療だけでAGA治療を続けられますか

指針Q&A(Q9)は、オンライン診療だけで治療が完結するかは個別の判断で、対面との組み合わせが基本という趣旨を示しています。医師の判断で対面診療を案内される場合があります。

Q. チャットだけで薬が届くサービスは問題ないですか

指針は、文字、写真、録画動画だけのやりとりで診療を完結させてはならないとしています。個別のサービスの適否を、当サイトは評価しません。

Q. 対面診療ができないサービスはありますか

AGAスマクリは、オンライン診療に特化しており対面での診療はできないとしています。処方できない場合は、対面診療や近隣の医療機関の受診を案内すると記載しています。

Q. 指針はAGAの薬について何か書いていますか

指針とQ&Aの取得した範囲では、AGAの薬を名指しした記載は確認できませんでした。

Q. トラブルになったときの相談先はどこですか

国民生活センターは、「少しでも不安に思ったら、早めに消費生活センター等に相談!」と助言しています。

この記事の要点

  • 指針は、オンライン診療が適切でないと医師が判断したら対面診療につなげることを求めている
  • 血液検査の扱いは院ごとに違い、記載が確認できない社もある
  • 文字や写真だけで完結する診療は認められていない
  • 国民生活センターは、処方薬の定期購入のトラブルについて注意喚起を出している
  • 申し込む前に、契約の種類、総額、解約の条件を確認できる

参考にした情報

調べた人:オンライン診療、使ってみた。 編集部
料金と条件は、確認日に各社の公式サイトで確かめました。確認できなかった項目は、そのとおりに書いています。
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